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南の島の親子の会話@徳之島/うみかぜ総合法務事務所(司法書士・行政書士・社労士)

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島の365日

南の島の親子の会話@徳之島

 

12月1日。今日は土曜日だけれども,小2の子どもの学力テストがあった。

 

テストが終わる10時半に,学校の近くで待ち合わせて,子どもを車に乗せた。

 

「漢字を間違えた。シンブンという字,シンは新しいという字の新って書けたんだけど,ブンがね,自分の分にしちゃった。聞くという字は,ブンとも読むみたいでね,知らなかった。もっと漢字は気を付けて見ないとね,読み方がいっぱいあるから,次回の学力テストはがんばるね」

「そうね」

 

車は学童保育にいくため,亀徳へ向かった。

「あ,イルカのシッポが見えた」

「え,どの辺?」

「橋のところ」

「え,パパも見たいから,橋のとこ,行ってみてもいい?」

「うん」

亀徳大橋の真ん中を過ぎたところに車を止め,海をみた。

 

「どこ?」

「ほら,あそこ」

「どこ?」

「指さした先だよ」

「堤防の先?そんな遠いところ,イルカのシッポなんか見えるわけないじゃん!」

「見えたの!」

「そうなの?」

 

そして,橋の下を見ていると,白い丸い影と50センチほどの5匹のさかなの影が見えた。

 

「カメじゃん,さかなと一緒だね。あれ,白いよね?」

「アオウミガメじゃない?」

「そうなの?」

「カメがさ,顔出すまで待とうよ」

 

カメとさかなは,ゆったりとサンゴのまわりを泳いでいた。

冬の風が吹き,水面が揺れる。

じっと白い丸い影を見ていた。

水面が揺れ,白い影が動く。

白い影が,カメなのか,岩陰なのか,だんだんと分からなくなった。

少しだけ待ってみたけれど,結局カメは顔を出さなかった。

 

 

「行こう」

「うん」

 

ありふれた会話も,きっと良い思い出になると思うから,ここに記しておこう。

 

司法書士 かしむら

 

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