法務部門という仕事を考える
単に法律知識があること、
判例を知る人、
契約書等のレビューをし、法律的に問題があるかなしかの回答をする人、
ダメかダメじゃないか判断する人、問題が生じたら対応する人
~ 一般的な法務部門のイメージでしょうか??
希望の法務――法的三段論法を超えて
明司 雅宏 (著) 商事法務
否、この書籍で改めて考える機会を与えられました。
相手のビジネスは何なのか?
相手が必要としているモノは何なのか?
今は相手にとってどんな時間なのか?
業種がたとえ同じであったとしても、何をビジネスとしているのかで全く異なるアプローチが必要になります。
連絡を取らなければいけない方を思い浮かべるとき,
騒音の中、野外で重機を操る人を思い,
酷暑の中、牛の世話をする人を思う。
人手不足の中、入浴介助をする管理者を思い出し
聞くタイミング、訪ねるタイミングを考える。
それはFAX送信ひとつ、
送信前?送信後?そもそも伝えておく?
聞きたいことは、端的に、答えやすくなっているか?
単純に文字の大きさはどうだろう…。
私自身、最近見えづらい小さい文字。
フォントを上げたほうがいいかな?
コミュニケーションの要は,常に相手を思うこと。
法律の説明が必要なときもあるけれど,結論、依頼者のビジネスの役に立ちたい。
貴方のビジネスがストレスフリーになるように…
貴方がビジネスに専念できるように…
提案も書類の作成も、苦悩も引き受けられる事業の伴走パートナーとなるために,
私たちは、日々学ばなくてはならない、
そう,依頼者の「ビジネス」を。
依頼者のビジネスにかかわるもの「すべて」が関心ごと。
それは,事業の変化を取り込み、チャレンジをバックから支えられる法務となるため。
そのような姿勢が,ちょっとした違和感、危険も感じるようになる。
*「それは法務の仕事ではない」,「立ち入るべき領域ではない」と言われる領域,事柄かもしれないが,ビジネスを俯瞰しないと感じられないだろう。
そして,感じた危機感や違和感を、同じくらい依頼者に感じ取ってもらえるような表現を心掛けたい。
依頼者と対峙する~仕事の細やかさと丁寧さ
現実は,思うことが伝わらないことも多い。どちらかといえばそちらのほうが断然多い。
日々の業務は,自身の能力不足を感じながら,でも、腐らず、伝えるスキルを磨き、機をみてまたチャレンジする場です。
ビジネスの「匂い」を、「現場」を、ちゃんと感じ取れる離島の法務部門になりたいと思います。
社労士・行政書士 かしむら